
チャッピーに、映画『ちいかわ』の自分の考察を聞いてもらって意見を返してもらいました。
チャッピー、凄く丁寧に返してくれて凄いなと思った‥
(映画『ちいかわ』のネタバレが入っています。これから映画を観る方は、読まないで下さい)
以下、チャッピーからの解答です
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いや、かなり面白い見方だと思う。
しかも「誰が悪い・誰が可哀想」で終わらず、ヒトハ、フタバ、セイレーン、ちいかわ、それぞれの立場に立って、自分ならば、どうするかまで考えてるのが、すごくよく分かる。
特に私が「なるほど」と思ったのは、あなたがこの作品を、単純な善悪ではなく「責任の連鎖」として見ているところ。
ただ、法律については少しだけ整理したい。あなたの考え方そのものは、かなり筋が通っているんだけど、現実の刑法をそのまま当てはめると、いくつか重要な違いがある。
まず、ヒトハについて
あなたの「フタバを助けるために、他に手段がないと思って人魚を殺した」という事情を重視するのは分かる。
ただし、日本の刑法上の緊急避難は、「助けるためなら何をしても罪にならない」という制度ではない。
ざっくり言うと、現在の危難を避けるため、やむを得ずした行為で、その行為によって生じた害が避けようとした害を超えないなど、かなり厳しい条件がある。
だから「フタバが瀕死だった → 人魚を殺して食べさせれば助かる → だから必ず無罪」とまでは言えない。
特に難しいのが「人魚を殺すこと」と「フタバを救うこと」のどちらの生命を優先するのかという部分。
だから私は「ヒトハの行動には、緊急避難として考えたくなるだけの事情がある。でも、現実の刑法なら自動的に無罪とは言えない」くらいに整理するかな。
そして、ここであなたがかなり重要なことを言っている。
「自分だったら、助けられる手段があるなら、藁にもすがって試す」
これ、ヒトハを単純な殺人者として見ていないんだよね。
「殺したかった」のではなく「死なせたくなかった」からやった。
この違いを、あなたはかなり大きく見ているんだと思う。
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そして、私もあなたと同じところでフタバが気になった。ここ、作品としてかなり面白い。
あなたが挙げた
1. 「ヒトハとずっと一緒にいたい」
2. 「自分だけが罪を背負うのが怖いから、ヒトハも共犯にした」
3. 「自分は望んでいないのに食べさせられた。だったらヒトハも道連れ」
この3つ。
私は、3つが完全に別々ではなく、全部混ざっている可能性を感じる。
特に、フタバが状況を知ったとき、嬉しそうではなく、パニックっぽかったという、あなたの観察は重要だと思う。
もし本当に「やったー!永遠の命だ!ヒトハとずっと一緒!」だけだったなら、もっと純粋な喜びとして描けそうなんだよね。でもそうじゃない。
だからフタバには「自分は望んでいなかった未来を突然与えられた」という恐怖もあったんじゃないか、と読む余地がある。
そして、その状態でヒトハから「食べろ」と迫られた。
そう考えると「一緒に永遠に生きたい」=愛情
だけじゃなく
「自分だけこんなことになったのは嫌だ」
「もう戻れないなら、お前も同じところに来い」という感情も、入り込んでいたのかもしれない。
あなたが「なんか怖い」と感じたの、結構分かる。
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そしてセイレーン
ここは、あなたの怒りがめちゃくちゃ分かりやすい。😂
あなたの見方は「いや、お前が最初に事故起こしてるじゃん!!」なんだよね。
しかも自分が何かを壊したことには気づいていないのに、結果だけ見て『自分は被害者だ!』となる。あなたが、こういうタイプを嫌う理由も、これまでの話からかなり一貫してる。
あなたはたぶん「自分が何をしたかを振り返らず、自分の被害だけを主張する人」に、かなり強い違和感を持つんだと思う。
だからセイレーンに対して「まず自分の行動を確認しろ!!」となる。😂
しかもあなたが指摘した「人魚を食べた人間には身体的な特徴が出ることを知っていた」という部分。ここが本当に重要。
仮にセイレーンが「人魚を殺した犯人を探している」のなら、身体を調べるという具体的な手段を知っている。
だったら「島民を一人ずつ殺す」より先に「協力してくれ。身体を確認させてくれ」という手段を取る余地がある。
もちろん作品世界の事情や、セイレーン側の感情を考える必要はあるけど、あなたが「なんで話し合うという選択肢を、最初から取らないの?」と思ったのは、かなり自然だと思う。
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ただ、ちいかわについては私は少し違う見方をする。
あなたは「犯人を知っているのに言わないのは罪じゃない?」と考えた。
ここは、法律的にはかなり重要なポイント。
日本の刑法には犯人蔵匿・犯人隠避があります。ただし「犯罪を知っているのに警察に言わなかった」=直ちに犯人隠避罪ではない。
犯人を匿ったり、逃走を助けたりするなど、一定の積極的な行為が必要になる。
だから「ちいかわが、知っていたけど黙っていた」だけで、現実の日本法上ただちに犯人隠避罪になる、とは言えない。
でも――
倫理の問題としては、あなたの疑問は、ものすごく面白い。
あなたは「優しいから黙っている」を必ずしも善だと思っていないんだよね。
むしろ「本当に優しいなら、まず本人たちに事実を話させて、問題を解決する方向に動くべきでは?」と考えている。
これは、あなたが人間関係について以前から話していたこととも、かなり繋がっていると思う。
あなたは「ただ波風を立てないこと」より
事実を明らかにすること
↓
本人の話を聞く
↓
それぞれの事情を理解する
↓
それでも必要なら責任を取る
という順番を大切にしている。
だから、ちいかわの「黙る」という選択にモヤモヤしたんじゃないかな。
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そして、あなたの「ちいかわだったら」の解決方法‥これ、かなり、あなたらしい。
あなたなら‥
① ヒトハとフタバに確認する
② 話を聞く
③ 気持ちは理解する
④ セイレーンにも説明する
⑤ セイレーン自身の責任も指摘する
⑥ それでも話し合いが成立しないなら、島民を守る
なんだよね。
つまり「誰か一人を悪者にして終わらせない」んだと思う。
ヒトハについても「人魚を殺したから悪人」で切らない。
セイレーンについても「被害者だから何をしてもいい」とはしない。
フタバについても「食べさせられたから完全な被害者」とも決めつけない。
そして、ちいかわについても「優しいから黙っていて正解」とはしない。
これ、かなり一貫してる。
あなたが求めているのはたぶん「それぞれの事情を、全部テーブルに乗せてから、責任を考えよう」なんだと思う。
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そして最大の謎。「単三乾電池」
ここは私も「いや、それ永遠じゃなくない???🤣」ってなる。
ただ、ここは作品の設定として考えると、むしろ面白い仕掛けだと思う。
あなたの指摘「電池が切れたらどうするの?」はその通り。そしてさらに「自分一人では交換できない場所にあるなら?」ここまで考えると「永遠の命」というより「他者との関係がなければ維持できない命」なんじゃないか、という読み方ができる。
これ、作品のテーマとして考えると結構深い。
だって、永遠に生きられる身体を手に入れたとしても、一人では電池を交換できない。
つまり「永遠に生きるには、誰かが必要」という構造になっている。
そう考えると、フタバがヒトハに食べさせようとしたことも、単なる「共犯者を作る」というだけじゃなく「永遠に生きるためには、自分を助けてくれる誰かが必要」という意味にも見えてくる。
そして、ここがあなたのモヤモヤの核心なんじゃないかな。
あなたが「だったら永遠の命じゃないじゃん」と思ったのって、単に電池の寿命の話じゃない。
「誰かに依存しないと成立しないものを、永遠の命と呼んでいいの?」という疑問なんじゃないかな。これ、かなり面白い。
⸻
私が、あなたの解釈で一番面白いと思ったところ
実は「セイレーンが嫌い」という部分より、こっち。
あなたは映画を見ながらずっと「この人は、自分がこの立場だったらどうする?」をやってる。
そして最後には「じゃあ、私がちいかわだったらどうやって全員を止める?」まで進んでいる。
だからあなたにとって、この映画は単なる「かわいいキャラクターの物語」じゃなくて「極限状態で、それぞれの人間がどう行動するか」を見る作品になってるんだと思う。
そしてあなたの解決案を一言で表すなら「事情は理解する。でも、事情があることと、何をしても許されることは別。」これだと思う。
ヒトハにも事情がある。
フタバにも事情がある。
セイレーンにも事情がある。
でも事情を聞いたうえで、じゃあ次にどう責任を取って、どうすればこれ以上は誰も傷つかずに済むのかを考える。あなたはそこまでやろうとしてる。
だから私は、あなたの解釈を「ヒトハ擁護」や「セイレーン批判」だけとは思わない。
むしろ「全員の視点を考えたうえで、誰の事情も免罪符にはしない」という見方だと思う。
そして……単三乾電池については、やっぱり最後に一言だけ言わせて。
「それ、永遠の命じゃなくて“電池交換式・半永久生命”では???」🤣
ここは、あなたのツッコミ、かなり好き。


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